日々、濃密すぎてなかなか時間が取れなかったのだけれど、
少し落ち着いたので、7/8からの北海道・十勝での3日間のことを思い出そうと思う。
僕は最近、「北海道に出稼ぎに行く」と、
冗談だけど冗談ではなく言ったりするのだけれど、
地元・北海道のみなさんにこれを話すと結構笑ってくれる。
でも冗談ではなく、豊かな十勝にとてもお世話になっているのである。
3日間の予定ならば全ての日に予定を詰め込むのが恒例になっている。
今回も、定宿のご主人のまささんに、
「もうちょっとゆったりする時間があっても良いのでは!?」と言われるほどだった。
でも、時間を無駄にせずに音楽をできるだけやりたいと思うと、
どうしても詰め詰めになってしまう。大いに反省する点ですね。
初日。朝4時に起きて、いつものように第一便でとかち帯広空港に向かう。
十勝平野と日高山脈の間にうっすらと雲がかかってとっても美しい。
空港に迎えにきてくれた流さんとともに、まずは本日のライブ会場、ますやパン・麦音に向かう。
ここは日本一の敷地面積を誇るお店で、麦音の庭はちょっとした公園くらいの広さがある。
そこに作られた特設ステージで歌うのだ。
「ネジリドーナツのうた」(作詞・作曲 : 流 編曲 : 佐藤亙)がリニューアルしたので、
それを記念してのライブ。毎月8日はネジリドーナツが88円になる。
この3日間は猛暑が予想されているらしい。
でも、庭の木陰で風に吹かれながら、とても気持ちの良い時間を過ごしてくれたようなので、何よりだった。
(ちなみにステージの自分の場所には直射日光が容赦無く降り注いていた。
流さんのところはタープの影で涼しそうだったのでちょっと文句を言ったら、
ローカルヒーローのところに光が降り注いでいるんだよとかわされてしまった)
まぁとにかく、ますやパン並びに麦音の皆様には大変お世話になっていてありがとうございます。
自分的には日本一美味しいパン屋さんです。
14時すぎにますやパンを出て、新得町の新内ホールへ。
明日のライブの準備…と思いきや、ちょっとしたレコーディングを入れていたのです。
しかし、ものすごく暑い。避暑にきたら酷暑だった、Tokachi Acoustic Unionのレコーディングの時を思い出す。
木造の小学校を改築した建物にはもちろんエアコンなんて無い。
準備だけ終わらせて、夕方から再開して、無事に終了。
翌日は快晴。新内ホールでの流&佐藤亙の2マンライブは14時スタートにしたのだけれど、
開演に向かってどんどん気温が上がっていった。
たくさんの方にご来場いただきました、ありがとうございます。
最初はトークも快調だったのだけれど、だんだんと朦朧としてきて、会場にいる全員で何かの我慢大会をしているような気分になった。
客席の後方はひな壇になっていて、膝に手をついて聴き入ってくれている皆さんは、さながらサウナでじっと汗を流しているかのようであった。
でもやはり美しい響きは変わらず、あとで写真で見せてもらったライブの風景もとても印象的だった。
やっぱり好きだな、このホール。
次回は夜か、もっと早い時期にしようと心に誓った我々でした。
翌日は昼の便で東京に戻る予定だったのだけれど、
流さんが国際農業機械展で開催されている食彩祭りの野外ステージに出演することが決まったので、
飛行機を最終便に変更してギタリストとして出演。
本日も晴れ。気温は昨日より上がるらしい。
リハーサルは9時、本番は今日も14時。
会場に到着すると、Tokachi Acoustic Unionの三味線・唄の加藤恵理奈さんがいて、再会を喜んだ。(僕らの前の時間の出演)
そして、帯広のライブハウス、Studio RESTのなおさんとやまちゃんにも初めて会えた。
流が高校時代からお世話になっているというスーパーPAの谷尾さんにもご挨拶。
確かに。スピーカーのチューニングがこれ以上ないほど極上である。
国際農業機器展は5日間の予定で空港にほど近い会場でやっていたのだけれど、全部で15万人(!)の人出だったそうだ。4年に一度開催されて、今年はコロナの影響で5年ぶり。
食彩祭のステージと食のお店を囲むようにとんでもなく大きな機械やらが展示されていて、ものすごいお祭りでした。
加藤恵理奈さんの唄と三味線を楽しんだあと、自分たちは、最終日、最後のステージ。
広い広い十勝の空に響く流さんの歌声は本当に最高だった。この土地に合う歌、歌声。
午後は麦音に戻り、大川原さんと秘密イベントの打ち合わせをして、杉山社長にソフトクリームをご馳走になって、最終便で東京へ。
あまりの人の多さと蒸し暑さで倒れそうになりながら自宅に到着。
たくさんたくさん、ありがとう。また来月、出稼ぎに行きます(笑)