SUNSHINE

2018
  • 1.Beautiful Loser

    よう久しぶり、元気だったかい? あれこれ噂は聞いていたんだ
    なかなかキツイ日々だったよな 俺にも少しはわかるよ

    たまにはさ 弱音もいいさ

    他人のことなんか構えないくらい 自分のことで精一杯だった
    わき目も振らず走ってきたが 何に勝って何に負けた?

    見上げたら 空があった

    だから 泣きたいときは泣いて 人に笑われたって泣いて
    今日も冷たい雨に打たれ 強い風にはいつも逆らって
    時には押し返され転んで 傷つけ傷つけられ悩んで
    溢れ出す涙を拭って 少しずつでも前に進め

    生きてる証はすぐそばにある ビューティフル・ルーザー

    この先待ち受けている絶望 その先光り輝く希望
    どんな未来があったとしても 隣で笑ってる君が好きだ

    だから 泣きたいときは泣いて 人に笑われたって泣いて
    今日も冷たい雨に打たれ 強い風にはいつも逆らって
    時には押し返され転んで 傷つけ傷つけられ悩んで
    溢れ出す涙を拭って 少しずつでも前に進め

    そして泣いて泣いて泣いて泣いて 人に笑われたって泣いて
    いつも僕らはどうしようもなく 流されていく星のピルグリム
    泣き顔の上に蜂が舞って 始まりの歌をただ歌え
    奇跡のような虹が架かって 美しい負け犬が笑う

    生きてる証が欲しいと君が笑う
    生きてる証はすぐそばにある ビューティフル・ルーザー

  • 2. 一石を投ず

    君の世界に一石を投じたい
    わりと文学的なセリフ飛ばしたい

    胸張って行こうぜ 続く雨の日も
    みずたまり 蹴飛ばして 窓 濡らして行こう

    潔癖性のラブソングは退屈かい?
    退廃的なムードに喝を入れてちょうだい

    足音響かせて 乾いた風の日も
    みずたまり 飛び込んで 窓 濡らして行こう

    格好つけても 誰にも真似できない
    君のスタイルで 君だけの勇気持って
    みずたまり 蹴飛ばして 窓 濡らして行こう

    君の世界に一石を投じたい
    わりと文学的なセリフ飛ばしたい

    胸張って行こうぜ 続く雨の日も
    みずたまり 蹴飛ばして 窓 濡らして
    飛び込んで 窓 濡らして
    蹴飛ばして 窓 濡らしていこう

  • 3. 円周率

    細かいことは聞かないでくれよ 君も言い訳しなくてもいいよ
    あふれそうな涙をうまく隠すには 少しコツがいるんだ

    いつまでたっても うまく割り切れない
    どこまでも続く 円周率みたい

    たわいもないことを話していたいんだ
    とても寒いドアを開ける前に
    ほんの少しでいい ここにいてくれないか
    分け合えたら素敵なことだろう

    時間を止めても 戻れないから

    分かり合えないことだけは わかってるつもりでいたけれど
    一つずつ掛け違えた ボタンを直す時間は無いから

    タイムマシーンには乗り遅れたみたい
    永遠に続く数字数えてる

    たわいもないことを話していたいんだ
    君がいない 世界に帰る前に
    ほんの少しでいい ここにいてくれないか
    最後の想い 伝えられるから

    どこかで見たような 風が吹いてた

  • 4. 生まれた街を遠く離れて

    Life 君がいて 僕がいる それ以上
    Nothing 何もいらない 何もかも捨てて 旅に出てもいい

    生まれた街 遠く離れて ここにいる ここにいる
    夢見た場所 遠く離れて ここにいる ここにいる

    Live 夢を見る 夢を追う 君を想う
    6月のDie 人はきっと ひとりきりで 旅立つ

    生まれた街 遠く離れて ここにいる ここにいる
    夢見た場所 遠く離れて ここにいる ここにいる

    仲間たちは今 あの北の星が見える場所で
    今日も風の中を走っているから 必死で走ってる

    泣けてくるような
    泣けてくるような生活と音楽の間で

    生きるってことを 生きてくってことを
    探してる 探してる 探してる

    どんなに世界が変わろうと どれだけ世界が歪もうと
    どれだけ景色が変わろうと 僕はいつだって君のことを

    愛してる
    愛してる
    愛してる

    生まれた街 遠く離れて ここにいる ここにいる
    夢見た街 遠く離れて 道は続く 道は続く

    生まれた街 遠く離れて 道は続く 道は続く
    夢見た場所 遠く離れて 君といる 君と行く

    君といる 君と行く

  • 5. アラスカ

    何もかも捨ててしまって 二人きりの空港で
    どこでも好きなところへ 今すぐ行けるとしたら

    君はアフリカと言って 僕はアラスカと言った
    叶いもしないことだって ふたり切なくて笑った

    このまま悲しみ背負って 何もなかったように生きて
    切なくて息もできず 君のこと想って

    捨てられないものがあって 君にも同じようにあって
    夢の中でも会えなくて それでも君のこと

    大切に思っているよ

    何もかも捨ててしまって 二人きりの空港で
    どこでも好きなところへ 今すぐ行けるとしたら

    このまま悲しみ背負って 忘れられるはずもなくて
    別々に年をとって 自分を失くして

    何もかも捨てられるほど 幼い二人ではなくて
    それが何より悲しくて 涙を失くした

    だから遠くへ いこう いこう

    だから遠くへ

    だから遠くへ いこう いこう

    だから遠くへ

  • 6. あいにきたよ

    あいにきたよ 久しぶりに
    君の目には 九月の空

    どこへ行こう 海もいいね
    近頃では 人も少ないだろう

    かなしみと よろこびを ぜんぶまぜて 砂に変えて
    繰り返す 波はいつか 溶け合って 星に消える

    あいにきたよ 生まれた町
    もっとはやく くればよかった

    忙しい毎日でも 君のことを想っていたよ

    切なさと 悔しさを ぜんぶまぜて 歌に変えて
    繰り返す 波はいつか 溶け合って 星に消える

    だから、愛
    つながりはじめてる
    はじまりはまだ
    ここからはじめよう

    だから、愛
    つながりはじめてる
    はじまりはまだ
    ここからはじめよう

  • 7.LIFE IS

    LIFE IS SHORT とても短い 今すぐ虹を探そう
    LIFE IS WONDER 誰も知らない 君だけの世界を創って

    変わることのない 毎日が続いていく
    少しずつ変わっているんだ 小さなことを見逃さずに行け

    LIFE IS SORROW 時々想う うつむいて涙を流す
    暗闇の底にいたって 陽はまた昇り君を照らす

    世界は君だけに 開かれて 愛されて
    夢ばかり見て歩け 笑われても 進めばいい 進めばいい

    LIFE IS SMILE とても待てない 美しい名前を呼びたい
    LIFE IS MAGIC 背筋伸ばして 遠くの景色見渡せ

    いつかきっと出会う 君だけの美しい魂
    守るものができたら 強くなる 強くなる

    強くなれ 強くなれ

    優しくあれ

  • 8. 恋とガラクタ

    涙 枯れるくらいまで 泣いたこともない
    叫んだりもしない
    何があったとしても 一人きりでも
    乗り切れるから

    そんなに強くないくせに
    いつでも強がりを言う君を
    そんなに強くない僕が
    好きになってしまう
    ありえないことじゃない

    戯れに地球をひとつ
    片手で投げてみたよな気分で
    月も星もガラクタも
    恋に落ちてみればいいんだ

    ダメな自分を信じ 進むことすらできないけど
    君が落ち込んだ時 かける言葉は探していたい

    そんなに強くないくせに
    隠した心の奥に愛情
    人より多く愛を歌う
    それだけはいつでも
    心がけていたい

    眠れない夜はこうして
    窓辺に向かって吠えてる虫ケラ
    少し冷たい君の手を
    いつかあたためたい

    戯れに地球をひとつ
    片手で投げてみたよな気分で
    月も星もガラクタも
    恋に落ちてみればいいんだ

    恋に落ちてみればいいんだ

  • 9. 半径5M

    スタート直後からつまずいちゃってさ
    だけどもう だけどもう
    先頭集団は霞みがかったビルの向こう

    脇道に逸れちゃってさ起死回生を...
    だけどもう されどもう
    時代が追いついてさ 追い越されてもう一回り

    誰もいない公園 街頭に照らされてるベンチ
    自分に似合う場所 探して歩くのさ

    YEAH 意味のないことだけ 歌ってみよう
    ただ半径5メートルの幸せのために

    YEAH 周回遅れの人生さ
    ただ気づいたんだ 何度でも歌うだけさ

    誰もいないホーム 想像の中で抱き合って
    だからもう
    月までドライブしよう

    YEAH 意味のないことだけ 歌ってみよう
    ただ半径5メートルの喜びのために

    YEAH 周回遅れの人生さ
    ただ気づいたんだ

    何度でも歌うのさ
    声が枯れ倒れても
    何度でも歌うだけさ

  • 10.夢の続き

    それはもう、どうでもいいことだった
    それはもう、忘れかけてる傷
    忙しく瞬きするような日々

    過ぎていく人たちの中で
    わがままなクラクションとテーゼ

    夢の続きまで追いかけた
    重なり揺れる二人
    「もしもあの時、手をつなげたら...」
    わからないまま 消えた

    もうどれくらい眠ってしまったのかな
    雨音と早口で喋るニュース

    気まぐれな君からのエアメール
    心の中 透かして見えた

    夢の終わりまで分かってる
    同じ場面で途切れ
    予定通りに進まぬ列車
    乗り遅れるよ いつも

    聞き飽きた口癖もやさしさも
    おかしいね
    好きだった すべて

    夢が続くままここにあって
    違う暮らしのまま目覚め
    もしも、今ここで会えたなら
    違う未来が笑う

    でも、そう、それだけのことだったと
    うまくやってるつもり
    夢の続きを見ていただけ
    時々、思い出すだけ

  • 11.Before the Dawn

    雨は止んできたが 風はまだ止まない
    どちらに進もうか ここで待っていようか

    残された時間は それほど多くはない
    どこに向かうべきか 風に聞いてみるか

    答えのない暮らしの中で 足踏みしていたけれど
    誰にも見えない 邪魔をされない 場所を探して歌おう

    行き場のない悲しみは 涙となり溢れ出て
    やがて海にたどり着き 君に出会える

    そして二人 旅に出て 世界中の風を受け
    すこし痛む指先を 踏み出してみる

    きっと きっと 叶えられる
    きっと きっと いつかは

    思い出はいつだって 僕をあたためてる
    君は元気でいるかな 変わらないでいますか

    何も光が見えない夜は 手をつないで帰ろう
    踏み出すこと怖がらないで さあいこう どこまででも

    行き場のない悲しみは 涙となり溢れ出て
    やがて海にたどり着き 君に出会える

    そして二人 旅に出て 世界中の風を受け
    すこし痛む指先を 踏み出してみる

    やり場のない憎しみは 鎖のように絡みつき
    誰かの心 巻き込んで 空に溶けない

    長い長い夜を越え また新しい朝がくる
    それ以上の幸せを 僕は知らない

    きっと きっと 叶えられる
    きっと きっと いつかは

  • 12.RAINとPAIN

    夢みたのはどんな自分だっけな
    夢みたのはどんな未来だっけな
    冬の風に吹かれて

    欲しかったのはどんな自分だっけな
    欲しかったのはどんな未来だっけな

    強い風に吹かれて 誰かに胸を突かれて
    薄い毛布にくるまって眠ってる

    PAIN 君が胸に抱えた
    痛みと手を繋いで歩く 12月の
    RAIN いつも心に注ぐ
    君の笑顔はまるで雨のようだ

    人に厳しく自分に甘く
    おおごとにしてみんなで詰め寄って

    何度でも立ち上がれる もう一度見せてくれよ
    生きてさえいればまた笑えるさ

    PAIN 君にかける言葉が
    見つからなくて夜空見上げる 雲の向こう
    RAIN いつも隠れてるけど
    その先の星空は輝いてた

    PAIN 君が胸に抱えた
    痛みと手を繋いで歩く 12月の
    RAIN いつも心に注ぐ
    君の笑顔はまるで
    優しい雨のよう 雨のようだ

    Forgive me

Credits & Notes

2018年、結成20周年を迎えたビードローズの記念すべき6thオリジナルアルバム。
2017年、一年を通して作られ、月に一度のワンマンライブで磨かれた12曲を収録。
メンバーの脱退を経て、新体制で臨んだレコーディングでは、豪華ベーシスト陣を迎え、
進化したビードローズの音楽が余すところなく記録された。
key 若槻昌子が初めてメインボーカルを務めた「夢の続き」は、榊いずみがプロデュース。
アコースティックな匂いのするバンドサウンドを求めている音楽ファン必携の一枚。

ゲストミュージシャン:
Bass : スティング宮本 / 金戸覚 / 隅倉弘至 / 臼井雄飛”Chama” / 菅野章仁
Violin: 柴由佳子(チーナ)Cello: 田草川亮太