午前6時 いつものように 眠れなくてさ
おはよう 朝から耳を塞ぐ ニュースニュースニュース
ドアを開ければ青空 つまらない怒りと光があふれている
世界はすべてがあの日から 変わり始めて
永遠という二文字 信じるやつはもういない でも
見えない場所に刻まれた 傷が何かを伝えようと疼いてる
ああ 君は名も無き花のよう 涙をこらえて 微笑んでる
ああ 今日も明日も明後日も 居場所を探し 踵をすり減らす
風に歌え 小さくても 夢を忘れない旅立ちの歌
風に歌え 大きく手を広げて
どんなときも 君の歌をただ聴いていたいから
汚れてしまった未来を くしゃくしゃに詰め込んで
君とならばどこまでも 歩いて行ける
絶望と希望を乗せて勝者のいないキャラバンは続いて行く
政治家は今日も饒舌な自分に酔っ払ってる
投資家は今夜も数字の海で溺れかけている
素寒貧な歌うたいは 新しい物語をメロディーに変える
ああ 君は名も無き花のよう 涙をこらえて 微笑んでる
ああ 信じてほしい 僕はいつだって 涙乾くまで君のそばにいる
風に歌え 笑われても 夢を追いかける旅立ちの歌
風に歌え 大きく手を広げて
どんなときも 君だけのために生きていたいから
愛したい 愛されたい 受け止めたい 受け止められない いつも
動いていたいけど動けない 何をしていいかもわからない
許したい 許されたい 70億の叫び声 頭の中渦巻いて
影になって 光になって ぐちゃぐちゃになって
優しくしたい 優しくされたい 寝ても覚めても 君のそばにいたい
わかるかい? 伝えたい 伝えられない 誰かギターを奏でてくれ
喜びを 悲しみを 特別な愛を 世界の理不尽さを
君と見たあの朝焼けの丘に吹いていた風のことを
君は名もなき花のよう 涙をこらえて 微笑んでる
ああ 信じてほしい 僕はいつだって 涙乾くまで君のそばにいる
風に歌え 小さくても 夢を忘れない君だけの歌
風に歌え 大きく手を広げて
どんなときも 君の歌をただ聴いていたいから
どんなときも 君だけの歌を風に歌え
朝食はクッキーとコーヒーとニュースペーパー
そんな彼の生活に小さな愛 あげようよ
雨に降られて 仕事に追われて 今日も街に出る
朝食は囓りかけのリンゴとチョコレート
彼女の生活に小さな愛 あげようよ
風に吹かれて メイクを忘れて 今日も街に出る
愛?何のために?愛?
意地悪な悪魔がハズレくじ引かせても
心の中には 爆音のメロディを
歩き疲れても 涙こぼれても
君がいて僕らがここにいる それだけで
立ち込めた雲の向こう 星が瞬いて
雨に降られても 風に吹かれても 今日も歌ってる
「最近どうなの」って 声をかけてくれた時
涙が出そうになってこらえた
「そっちこそどうなの」ってあわてて聞き返したり
少し痩せたか?なんて言われたり
遠い遠い空の果てから 見守っていてくれるかな
鮮やかな 思い出はいつか 色あせてしまうけれど
体のまん中に確かに流れ続ける 赤い血があなたの言葉だと思う
波と波の間に集まっていく花びら 見えなくなるまで見送った
何もなかったように毎日は過ぎてくけど ふとした時 なぜか振り返る
最後のさよならをしたり 新しい命が生まれたり
毎日がめまぐるしすぎて 笑っちゃうよ 笑っちゃいけない時も
たくさんの奇跡が一度に起こったような
不思議な季節が僕らを包んでるよ
時々聴こえて来るのさ 雲と雲の間から
真っ直ぐに降りてくる 光と影が
「がんばってみろ」って
「最近どうなの」って 仲間に声をかけたよ
笑い合えば また素敵な季節が来る
愛すれば愛すほど遠くなっていく
君の涙も笑顔も霞んだ
どうしたら君の心に入れるの
灯りが消えてしまう前に急がなきゃ
雨降りを傘もささず歩いていく
こぼれ落ちた過ちも土に還る
そうだろ?
何度でも立ち上がることに意味はなく
歩き出すほどに輝きだす
そんな風に生きてくだけ
探しても見つからないものばかりだ
すべてを捨ててうずくまる そんな日も
暗闇の底から湧いて来るのは
君を愛しているって 心の声 ただそれだけ
本当の優しさなんてどこにもない
傷つき傷つけられ 立ちすくむこともあるだろう
それでもまだ 君が真っ直ぐだったから
心の声をそっと伝えたいだけ ただそれだけ
その先へ辿り着くことに意味はなく
野に咲く花を見つけ出す
そんな風に生きてくだけ
ひかりを探していくだけ
夏までにはこの部屋 出て行こうと思ってる
遠い目をした君がそう 苦しそうにつぶやいた
この街がおかしいこと 誰もが気づいてる
息苦しくて見上げた 緑色の空
すべての行き先はもう 誰かに見張られてる
進んでも戻っても この針は振り切れてる
海鳴りの向こう側 遠くでサイレンが鳴る
誰にも見えない雪が 音もなく降り積もった
離ればなれになるなら いっそこのまま 君を連れ去って
誰も見たことない 星を見つけに行こう
昨日でもなく明日でもない 今ここからはじめてみようって
月に照らされた 横顔で君が言う
すべて忘れ去って行こう
すべて捨て去っていこう 今夜は
季節は止まったまま 君の香りが消えてく
つないだ手を離さずに 行くなって言えてたなら
離ればなれになるなら いっそこのまま 君を連れ去って
誰も見たことない 星を見つけに行こう
昨日でもなく明日でもない 今ここからはじめてみようって
月に照らされた 横顔で君が言う
すべて忘れ去って行こう
すべて捨て去っていこう
すべて忘れ去って行こう 今夜は
いつもよりも暗い街で 待ち合わせをしよう今夜
足下が見えづらいから もう少しそばにおいでよ
道玄坂のあの店では 少しの食事とお酒で
いつものようにあいつが歌を歌ってる
春の夜の朧月が 二人をぼんやりみてる
君は空を見上げながら ハナウタを歌ってる
いつもよりも近づいている 二人を猫がひやかして
手をつなげずにいる僕を笑ってる
遠くの人を思っている たくさんの人がいる
隣にいる君を想う 僕はここにいる
いつもよりも暗い街で 待ち合わせをしよう今夜
足下が見えづらいから もう少しそばにおいでよ
明日さえも見えづらいから もう少しだけ歩こうよ
もう少しだけそばにきて 離れないで
もう少しだけそばにいて 離さないで
見せつけられてるのはリアリティー 僕らが生まれた愛の70’S
思い描いた未来都市と誘惑は 常に混沌のセクシュアリティー
行ったこともない どこにあるかも知らない
馬の耳に地獄耳 We are MONKEYS!
選択肢ゼロ投票所でVOTE 乗ってみたい惑星行きのボート
フォントがでかいHow to本に群がる人だかりまるで静かな暴徒
検索出来ない アンテナも見つからない
圏外まで届け叫べ We are MUSIC !
今夜、月を盗んで ライブハウスに集まって
地下深く潜って マントルに乗っかって
対蹠点目指して ブラジルで散歩して
夜明けまで抱き合って 飛ぶぜ1,2,3,4で
We are MUSIC !
今夜、月を盗んで ライブハウスに集まって
地下深く潜って マントルに乗っかって
対蹠点目指して ブラジルでサンバして
夜明けまで抱き合って 汗だくで目が覚めて
マニュアルのマセラティで 一気にアラスカまで
オーロラにぶつかって 凍えて抱き合って
対蹠点目指して マントルでさすらって
下北あたり落ち合って 君と家に帰ろうか
We are MUSIC !
胸の奥 ずっと隠してた UFOみたいな 七色のためいき
クールなふりして わざと酔っぱらって 君のことをそっと
見つめてた Day dream
Someday 星空で 手をつないで 寝転んで
Sunday 太陽と 風の歌 聴こえる
この世界で たった一度だけの奇跡
まぶしすぎて いまさら恥ずかしくもない
虹の足を つかまえて 騒いだ夜明け
かっこつけて 転んだ君が 囁いた
もっと笑って すぐに歌って
言えなかった いつもさみしかった 両手を広げて 雨を降らせていた
嘘をつきすぎて すぐに酔っぱらって 君のことをずっと
見つめた Youthful days
Someday 星空で 手をつないで 浮かんでる
Sunday 太陽と 風の歌 聴こえる
この世界に 夏が来て また夢を見る
取り乱した 髪が背中で 揺れている
虹の足を つかまえて はしゃいだ夜明け
かっこつけて 転んだ君が 囁いた
もっと笑って 恋に落ちて
この世界で たった一度だけの奇跡
まぶしすぎて いまさら恥ずかしくもない
虹の足を つかまえて 騒いだ夜明け
かっこつけて 転んだ君が ささやいた
もっと笑って すぐに歌って
この世界に 夏が来て また夢を見る
取り乱した 髪が背中で 揺れている
虹の足を つかまえて はしゃいだ夜明け
かっこつけて 転んだ君が 囁いた
もっと笑って 恋に落ちて
今日は何もかもタイミングが合わなくて
まるで最終のバスを逃したかのように
暗闇のベンチに座ってタバコも切らしてて
しょうがないからヘッドホンをして
次の夜明けを待っていた
気がつけば大切な荷物は失くしていて
不安と痛みはたっぷり抱えてる
眠れない夜にはいつも君を思い浮かべてる
まるで僕ら 16の頃のよう 君は美しすぎて
もう一度だけ君に会えるなら
あの映画館で待ち合わせをしよう
そしていつか観たあの映画のように
エンドロールまで座っていよう
気がつけば朝焼けが僕を包み込んで
ガタガタ震えながら起き上がる
だけど君の存在がまだ一枚の毛布のように
今の僕を包み込んでいて 会えないけれど生きている
いつだって夜を待ち続けていたけれど
今日の光は少し違ったよ
いくつの朝焼けを見逃して来ただろう
もう一度だけ もう一度だけ
僕は歩き出せそう
いつか観たハッピーエンドの
映画をまた思い出して
歩こうもっと 悲しくても
風で涙が乾くまで
果てしない海の底 ひとりもがいて 泣いて
手にしたもの 次から次へと去って 失って
不器用でもいい 傷ついてもいい
愛すること もういちど始めよう
もう一度だけ君に会えるなら
あの映画館で待ち合わせをしよう
そしていつか観たあの映画のように
エンドロールまで座っていよう
いつか観たハッピーエンドの
映画をまた思い出して
歩こうもっと 悲しくても
風で涙が乾くまで
今日は何もかも タイミングが合わなくて
まるで最終のバスを逃したかのように
暗闇のベンチに座ってタバコも切らしてて
しょうがないからヘッドホンをして
次の夜明けを待ち続けている
もう少し 走って 暗闇が逃げ出すまで
あと少し 歌って この手を離さないように
幾千もの砂の中 宝石を探す
手のひらにこぼれ落ちた 笑顔拾って
もう少し 待っていて 嵐が過ぎ去るまで
あと少し 待っていて この川を渡り切るまで
ラジオから聴こえるノイズ 遠く霞んで
星の降る夜空すべて 消し去るチカラで
月の明かり 僕らはいつだって孤独で 胸の奥の痛みを隠してた
それでもまた車を飛ばして海を目指そう 悲しみが溶けて消えて行くよ
今夜も
あのときの言葉はもう 忘れてしまおう
死ぬまでに一度強く 抱きしめてみたい
月の明かり 僕らはいつだって孤独で 胸の奥の痛みを隠してた
それでもまた車を飛ばして海を目指そう 悲しみが溶けて消えて行くよ
こんな夜は膝を抱えて泣いてないで 一秒が奇跡のように光るんだ
月の明かり 車を飛ばして海を目指そう 悲しみが溶けて消えて行くよ
今夜も
君は笑えないジョークを蹴飛ばしたまま
古いホテルの窓から外を眺めてる
散らかった部屋にはくしゃくしゃのラブレター
海ばかり見ていても船は来ないだろう?
強がって 悪ぶって ひとりきり歩いてた夜もあって
泣かないで いつだって
僕がそばにいるよ だからドアを開けてよ!
いつまでもこうして待っていてもいいけど
このホテルの廊下は少し暑すぎる
69年から変わらない頑固さで
偶然は必然に変わると信じてる わかるだろ
抱き合って 笑い合って どこまでも歩いてく覚悟をして
泣かないで いつだって
僕がそばにいるよ だからドアを開けてよ!
数限りない後悔の糸で帆を張って
カリフォルニアを目指して航海に出る
押しつぶされそうな毎日にさよなら
誰のせいにもできない旅に出かけよう
ドアを開けてよ!
遠い街の灯り 離れて行く手と手
星も見えない夜空
誰にも見つけられず 当ても無く歩いてく
泣き方も忘れてる
どうしようもないことで 立ち止まってしまったら
雑踏の中から 僕の声を見つけて
もう 離れたくないよ ずっとそばにいて欲しいよ
もっともっと 近づいて欲しい 嘘がつけないほど
きっと わかっていたことだとしても
どこかで歌っているよ そう
近くても遠くても 君に聴こえるように
忘れられないなら 忘れなくてもいい
その胸にしまえばいい
僕らが住む世界で 手に入れられるものは
大切な人の 大切な思い出だけ
もう 離しはしないよ ずっとそばにいてくれたら
もっともっと 悲しみが深くなって行くとしても
きっと 傷ついた分だけ君と 笑って行ける気がするよ
今日も歌い続けてる 君に聴こえるように
スパイカズ・スパンカー 見つけ出して
スパイカズ・スパンカー 見つけ出して
プロデューサーに白井良明(ムーンライダーズ)を迎えた「風に歌え」、
榊いずみがコーラス参加した「カリフォルニアのホテル」を収録した、
アコースティック・ロックバンド、Beadroads(ビードローズ)の最新で最高の傑作。
数々のプロジェクトで、サウンドプロデューサー / ギタリストとして活躍する佐藤亙(Vo,G)を中心に、
何度聞いても飽きることがない、シンプルでありながら洗練されたバンドサウンドと、
素直な文体で、ゆっくりと心の奥に染み渡る歌声と歌詞。
DRY=渇望 MELLOW=芳醇な音。聴き逃せない名盤。